おじいちゃんの遺言通り名義を変えるには兄弟の財産放棄の印鑑が必要でした。なんだかんだ言ってもおじいちゃんの意思なのでおばあちゃんの手前印鑑を押すしかありません。
手続きも終わり落ち着いた時間が戻ってきました。
私かめこも進学や恋愛に大忙しで家にいる時間は少なく母も仕事で評価されて忙しくしていました。
かめこも結婚する事になり家を出て2年、子供ができて出産を迎える前の里帰りで母が
「おばあちゃんも少しおかしいしあんたも出産するからお母さん仕事やめようかしら?」と。
仕事しかなかった母が早期退職すると言うのでびっくりして話を聞くと最近のおばちゃんはお財布が見つからないとか曜日が分からないと痴ほう症の感じが出ていて一番コワいのが火の消し忘れ。
鍋を焦がす事が増えて一人にできないそうで父と相談した結果辞めると決めたそうです。
時々父の兄弟が来てはいやみを言って帰るのにも限界だったんでしょう。
後から聞いたらおばあちゃんを施設に入れる選択は母の中で全くなかったそうです。